願い グランベルム の気持ち



グランベルムの初話を鑑賞して
「願い」の歌詞を読んで
ミュージックビデオを観て・・・

少し複雑な心境になりました
それぞれに共通しているイメージから
妄想が 出来上がってしまい・・・

同じ印象を受けた方は
少なからずいるような気がします



あまり芳しくないイメージのため
書くことをためらいました

でも
MV製作者の気持ちや
Uruさんの前向きな気持ち

出口にあった
辿り着けた希望を
備忘録しようと思います


気分が悪くなるかもしれないので
ここから先は 積極的に
読まないでください








流木


MVの冒頭で出てくる
砂浜に立つ(刺さる)流木?
歪んだ十字架?に見えます

MVの展開から
ハーケンクロイツを連想しました




ビートル


姉妹?が雨から非難する車は
フォルクスワーゲンのビートル

この自動車メーカーの成り立ちは
当時のドイツ政権の国策企業です
ビートルもしかり







ワーゲンの屋根に載っていた鞄
収容所に向かう人々は
汽車に乗せられ
大きな鞄に荷物を詰めて・・・

すべて没収され
所持品は 種類ごとに
うずたかく積み上げられ・・・






グランベルムの冒頭の赤い月


生還した人の手記を
読んだことがあります

汽車から収容所に降り立った時
収容所には複数の月?が見えていた(錯覚)
それは収容所の照明の光でした
当時の灯りは
赤い(橙色)光りだったはずです





姉妹が手を繋いで歩く収穫後の畑?


終着駅から降り立った収容所
そこは全く生命を感じられない
土地だったそうです



姉妹は
犠牲者の象徴である
アンネフランクと姉マルゴーか
アンネフランクと
「日記」を救出したミープヒースか
いずれかを
連想してしまいました












作家 小川洋子さんとアンネ・フランク


かつて
よく読ませていただいた作家
小川洋子さん

「妊娠カレンダー」で
芥川賞を受賞され
選考委員も経験しているので
知っている方は多いと思います


今回、連想したのは
小川作品を読んだ記憶が
あるからなので
少し自分の記憶を遡るためにも
書いていこうと思います


小川さんが作家を志す
決定的な動機には
「アンネの日記」との
出会いがあるとされています

幼少期から繰り返し
読み続けた「アンネの日記」
とても生命感のある作品で
小川さんを勇気づけ
かけがえのない友達になっていきます

「アンネの日記」は
キティという人称に
語りかける形だったと思います

「キティ」は
「日記」を人称化した友だち
架空の友だちとして・・・

小川さんはいつしか
アンネと会話する感覚で
読んでいたんだと思います


思い出深い小川作品
小川作品の一部です


密やかな結晶
薬指の標本
刺繍する少女
ホテルアイリス
凍りついた香り
沈黙博物館
貴婦人Aの蘇生
ブラフマンの埋葬
ミーナの行進

アンネ・フランクの記憶



よく読んでいたのは
もう10年くらい前?

その時感じていたのは
小川洋子さんの書く動機は
アンネフランクとの
精神的な絆だと感じていました

どの作品も
隠れ家で過ごすアンネや
不自由な生活を連想させる
作品群です

印象的な作品に
「アンネ・フランクの記憶」
があります

小川さんは修学旅行を
仮病で休んでしまうほど
大の旅行嫌いなのに
アンネフランクハウスを
訪ねる旅に出ます

その時の記憶を
書き留めたのが
「アンネ・フランクの記憶」
です


小川さんは
この随筆をしたためた後
アンネを暗示する作品群を
より一層書いていきます

そして随筆から
10年後に書かれた
「ミーナの行進」

この作品は
芦屋を舞台にした
洋館に住む
8人の家族の温かい物語でした

隠れ家に暮らした8人に
準えて書かれた
アンネの夢の生活でした

自分には
当時そう読めて
しかたなかったのを覚えています

この小説には
主人公の少女と暮らす
不思議な生き物?
「コビトカバ」が登場します

コビトカバは
最後に亡くなります?

その時
少女は「15歳」
アンネが命を落とした年齢でした

アンネは
フランクフルトで生まれ
ベルゲン・ベルゼンで
亡くなります

オランダで隠れ家生活を
送りましたが
ドイツで生まれ
ドイツでなくなる生涯でした


きっと小川さんは
アンネの夢を
この小説の主人公に
置き換えたかったのだと
感じました

「16歳」を
迎えられることを願って・・・

夢に向かって
進むことを願って・・・


アンネの夢は将来
作家やジャーナリスト
になることでした

主人公はその道を進んで行きます
小川さんは主人公に
アンネに代わって
その道を進ませたかったから・・・

「ミーナの行進」は
小川さんにとって
区切りの小説だったのではないか

読んだ当時
そう感じていたのを
印象深く覚えています


このMVは
そんな「ミーナの行進」に
託された気持ちに
通じるものがありました







恐らく
MVを観て
同じ印象を
持たれた方は
少なくないと思います

MVの製作者の意識には
それが「ある」と感じます


グランベルムは
夢の世界の闘い?

誰の心にも
宿ってしまうかもしれない
歪んだ意識

征服しようとする意識や
排他的な意識

それらを排除する
意思を感じます


ビートルは
「雨(招かれざる客)」から
幼い姉妹を守ります

「幼い姉妹」は
守らなければならない象徴です

ワーゲンは
成り立ちとは反転し
このMVでは
「姉妹」を守ります

「鞄を取る手」は
「支配者の手」ではなく
「姉の手(意思)」だと思います

MV製作者は
「願い」という曲に込められた
Uruさんの作詞に触れたときに
歪んだ世界から
「平和」を希求する「願い」を
映像化したのだと感じました








ここからは
さらに勝手な妄想です・・・



小川作品の「ミーナの行進」
に登場する主人公の少女の名前は
「朋子」です

ふたつの「月」
新月と満月を連想します

「願い」のリリース日を
「9.11」にした気持ち


何だか
取り巻く 様々な要素は
自分の膨らんでしまったイメージを
補足しているような気がします


「満月」は
首に赤いリボン?
スカーフ?
のようなものを
巻いています

淡い色調の映像の中にあって
とても印象に残ります

アンネが履いていた
「赤い」靴・・・

アンネたちが隠れ家から
連行された直後
残されていた
「アンネの日記」を救出した
ミープヒースという女性がいます

ミープは
フランク一家と親交があり
幼いアンネに赤い靴を
プレゼントします

その赤い靴を履いて喜ぶ
アンネを可愛らしいと
記していたことを
思い出します

「アンネフランクの記憶」
の表紙には「赤い靴」が
採用されています

ミープがいなければ
「アンネの日記」
は世に出ることは
ありませんでした


小川さんは
ヨーロッパを訪ねた時に
そのミープさんに
会うことが出来ます

ミープさんは
日記のみならず
アンネたちの日用品も
救出しています


それらの話を聞き
それらの遺品を目にした
小川さんには
何が見えたのでしょう?

その時の気持ちが
その後の作品に
影響したことは
間違いないと思います


それから
アンネが大切していたのは
「日記」と「髪の毛」
だったそうです

MVの姉妹の
とても可愛らしい長い髪

家に帰ったら
母親に梳いてもらう場面が
容易に想像できます

Uruさんも
黒い長い髪を
大切にしていると思います

母親に髪を梳いてもらうこと

これは男性には分からない
母親と娘との会話なのかも
しれません

Uruさんが
髪を長くしている
動機のひとつのような気がします


それは歌詞にある
「どこかで見たような日常」
平凡でも幸せな日常の
一場面だと感じます



そして
最後の日記の日付
「8月1日」は
もうすぐやってきます


小川さんは
どんな気持ちで
毎年この日を迎えているのか?


「アンネの日記」の
世界中の読者は
皆同じ気持ちで
この日を迎えているのかもしれません



姉妹が雨上がりに
着替えていた白い衣装

アンネ・フランクの
残されている肖像画の
衣装に似ているのは
気のせいではないのかも
しれません




このMVは
とても繊細な構成に見えます


雨に濡れた衣装は
木の枝にかけられ・・・


妹の手を取り
将来を指さす姉の仕草・・・
添えられる「いつか朝日を見よう」


鞄を掴もうとする
白い衣装を着た姉の手・・・

ミープヒースの勇気は
「日記」を救い出したことだけではなく
「アンネの意思」そのものも・・・



そんな思いが
歌詞から
MVから
感じられるメッセージの
ような気がします


















最後に・・・

小川洋子さんは岡山県出身で
結婚後は芦屋市在住です

現在も芦屋市に
住まわれているのかは
定かではありませんが
ミーナの行進にまつわる場所を
いつか訪問したいと思っています


ミーナの行進で
登場人物が通う図書館

芦屋市にある
図書館 打出分室が
モデルになっています

かつて
神戸を訪ねた際に訪問しましたが
休館日で中に入れませんでした

とても素晴らしい外観だったのを
憶えていて
いつか再訪したい場所です



そして

読書の好きなUruさん

アンネの日記や小川作品に
触れたことは
あるような気がします


ふたりの境遇は
とても似ている印象があります

自分の目標に向かって
とても一途で
夢を実現していること

何だか
こんなことを書いているのが
スピッツの「楓」が
リリースされた日
「7月7日」
「七夕」
というのも
何かの暗示でしょうか?

「楓」には
夢に向かう
一途な気持ちが
描かれているような
気がしています



「願い」というタイトル

Uruさんからの
メッセージのひとつは
幸せや平和を望む気持ち
だと思います

リリース日の9.11.も印象的です

一日異なりますが
9.10.仙台では被災地を
自らの足で訪問しています

とても暑い日でした

しかも翌日にライブがあっても
どうしても訪ねたい動機が
あったのだと思います

9.10.
9.11.はデビューライブの
日付けでもあります

もっと
聴き続けないといけない

そんな気持ちにさせられています









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